H24.10.4 読売新聞より

小児医療センター移転めぐり患者「通院に不安」

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 県は3日、さいたま新都心への移転が計画されている県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)の患者家族を対象に行った2次アンケートの結果を公表した。患者の多くが現在地に近い地域に住み、通院に不安を感じていることが、改めて浮き彫りになった。

 アンケートは、同センターの移転で通院が困難になる患者数などを調べるため、県病院局が7~8月に実施した。4~5月に行った1次アンケートで再調査を希望した患者と、在宅医療が必要とみられる患者の家族、計564人にアンケートを郵送。そのうち285人から回答があった。

 調査結果によると、過去1年間で、約半数の患者が発熱や呼吸状態の悪化で、予約以外で緊急に受診した経験がある。そのうち約70%の97人が、さいたま市岩槻区や蓮田市など、現在地周辺に住んでおり、71人から移転について「交通渋滞や交通量が多く、非常に不安」などの声が寄せられた。

 また、全体の約30%にあたる79人が、「重い障害を持っている方は診られない」、「かかりつけの病院へ行ってください」などと言われ、他の病院から、受診を拒否された経験があると回答した。

 さらに、患者家族が必要と考える在宅支援サービスには、ショートステイ(短期入所)のほか、一時的に施設などで患者を受け入れる「レスパイトサービス」が挙がった。しかし、「自宅の近くで利用できる施設がない」などの理由で、重度の障害を持っていても、利用しづらい傾向があることも分かった。

 県は1次、2次アンケートの結果を踏まえた上で、特に重症の患者約35人を対象に、9月から病院スタッフによる聞き取り調査を始めており、今後、現在地に必要なサービスの検討を進めていく考えだ。

2012年10月4日 読売新聞)