東京新聞より 12年3月16日

 

移転反対の署名を提出する藤田けい子さん(左から2人目)ら=さいたま市浦和区で

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 JRさいたま新都心駅近くへの移転が計画されている県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)の患者の父母らが十五日、移転すれば難病の子どもの命に危険が生じるとして、移転計画の撤回を求める三万八千四百人分の署名と要望書を県に提出した。

 提出したのは、「県立小児医療センターの存続を求める患者家族の会」。同会代表の藤田けい子さん(39)らが県議会議事堂を訪れ、県病院局の担当者に署名簿を手渡した。家族側の反発を受け、上田清司知事は二月、同センターの「一部機能」を現在地に残す方向で検討する考えを表明。慢性疾患で通院する障害児らへの対応を想定しているが、家族側は「慢性期の患者は複数の診療科に通院している。一部機能だけ残せば、現在地と新都心の二カ所に通院することになってしまう」と批判している。

 署名提出後、家族側から県の担当者に対しては「私たちの知らないうちに話が進んでいる」などと、説明不足を指摘する声が相次いだ。(杉本慶一)