朝日新聞より 12年2月20日

病院の一部機能は継続

2012年02月21日

◇県立小児医療センター移転

 県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)をさいたま新都心(同市中央区)へ移すという県の計画をめぐり、上田清司知事は20日、病院機能の一部を継続して残す方針を表明した。利用者らに配慮した方針変更で、今後、内容や規模などを詰めるという。

◇知事、見直し表明

 上田知事はこの日、県議会本会議で、「患者や家族の不安に応えるため、機能の一部を何らかの形で現在地に残す検討もする」と述べ、老朽化に伴う全面移転計画の一部を見直す考えを明らかにした。

 閉会後、報道陣に対し、「耐震補強をすれば使える空間があり、継続的に通院する患者の一部は受け止められる」と説明。小児科診療が継続できるという見通しを示した。

 移転をめぐっては、1月に「県立小児医療センター存続を求める家族の会」が結成されたほか、署名活動や説明会などで反対の声が県に寄せられていた。同会の藤田けい子代表は「障害のある子どもの実情に一定の理解が得られた」と歓迎する一方、「一部機能がどういう形になるのか心配だ」とも話した。

 県病院局によると、現センターの保健発達棟(約3800平方メートル)の継続利用を想定しており、提供する医療サービスは今後、患者や家族の要望を踏まえて決める。移転後に残る施設の位置づけも今後の検討課題という。