毎日新聞より 12年2月21日

県立小児医療センター:移転問題 知事、機能一部残す検討を表明 /埼玉

毎日新聞 2月21日(火)11時34分配信

 県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)の「さいたま新都心地区」(同市中央区)への移転計画を巡り、上田清司知事は20日に開会した県議会で、「患者や家族の不安に応えるため、機能の一部を現在地に残す検討もしていく」と述べた。機能存続に難色を示していた知事が、利用者の反対を受け、方針転換した。
 県病院局によると、老朽化したセンターは耐震化工事が必要なことから15年度の移転を目指している。このうち98年に増築された保健発達棟(延べ約3859平方メートル)は建て替えが不要で、医療機能を残すことが可能と判断した。しかし、機能を残した場合の小児科医の確保は未定という。
 センター存続を求める家族会代表の藤田けい子さん(39)は「すべての存続を求めているので手放しでは喜べない。通っている子どもは搬送の間に急変のリスクが高く、重度な子どもほど多くの科の連携が必要で、県には患者の現状を知って判断してほしい」と語った。
 県は般会計約1兆6777億円の12年度当初予算案など58議案を県議会に提出した。職員給与の減少などで約313億円を減額補正する11年度一般会計補正予算案など、23件も24日に追加提案する。【大谷津統一、西田真季子】

2月21日朝刊