毎日新聞より私達の声が記載されました

県立小児医療センター:移転計画、地元保護者ら反発 移動距離長く『容体の急変が心配/埼玉

 

◇県病院局「周産期医療充実のため」

 

 重篤な症状の子どもに高度医療を提供するさいたま市岩槻区の「県立小児医療センター」(300床)を、中央区のさいたま新都心地区への移転する計画が揺れている。県は、出産前後の母子を対象にする周産期医療機能の併設などで新都心地区を新たな医療拠点とする方針だが、センターに子どもを通わせる地元保護者らを中心に「利用しにくくなる」として移転に反対の声が上がっている。【西田真季子】

 

 県が昨年12月17日に岩槻区で開いた説明会には住民約160人が参加した。計画ではセンターが南へ約10キロ移ることになる。蓮田市に住む女性(34)は、体調管理が欠かせない4歳の娘を、多い月には10回近くリハビリや検査に通わせている。「移動距離が長くなれば容体の急変が心配」と話す。

 

 他の母親たちからも「新都市周辺は慢性的な渋滞があり、介助が必要で車でしか移動できない子供たちの命にかかわる」などの声が上がった。高度医療を受けるため、通院できる場所に引っ越してきたという家族もいる。

 

 同月21日には、伊奈町に住む母親らが現在地での存続を求める約1万5000人分の署名を県病院局に提出。地域の住民や母親らでつくる「小児医療センターの存続を求める会」(佐藤猛会長)によると、さいたま、蓮田市などで計約5万人の署名が集まっているという。

 

 センターは県内で唯一の小児専門の高度医療病院として、83年に開設された。命に関わる重篤な症状をみる3次医療に加え、02年からは、より軽度な2次医療も受け持っている。

 

 県病院局は「県内の医療課題の一つとして、周産期医療の充実がある。新都心は交通の便が良く医師が集まりやすいなど、総合的に考え移転を決めた。今後もセンター利用者や地元住民への説明会を続けていきたい」としている。

 

 

 

 

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