2013年

11月

03日

ジャーナリスト三宅勝久さんのブログより

本日13時から埼玉県庁で記者会見 埼玉県立小児医療センター移転に関連して近く提訴


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 みなさんこんにちは。まずは連絡事項です。

 本日31日午後1時から埼玉県庁本庁舎の県政記者クラブで、埼玉県立小児医療センター移転に関連する訴訟を近く提起する旨の記者会見を行います。記者クラブメディア以外の方でも参加可能ですので、ご関心のある方はいらしてください。

 提訴を予定している裁判というのは、文書の不開示に対して、これらの開示を求めるという内容です。埼玉県立小児医療センターというのは、1983年4月に、先駆的な小児医療専門病院として設立されました。それが、30年を経たいま移転問題に揺れています。田園のひろがる郊外(さいたま市若槻区)からビルが密集するさいたま新都心に移す計画に、現在利用している患者の家族らがきわめて大きな不安を訴えているのです。そもそも利用者の声をいっさい聞かずに、突然といってよいほどの拙速さでことが運んだことに、最大の問題と疑問があると私は思っています。

 私はセンターを利用している知人から相談を受けて、断続的に取材をすることになりました。まずは事実確認からと思い、情報公開請求をしたのですが、驚いたことに、重要な意思決定がなされたと思われる時期の会議録のたぐいがほぼすべて墨塗りで出てきたのです。「個人情報」と「自由な意見交換ができない」というのが理由です。墨塗りにされた文書でもっとも古いものは、2011年4月22日付の、さいたま赤十字病院長と小児医療センター長の「打ち合わせ」です。震災から1ヶ月後のことです。



ジャーナリスト三宅勝久公式毒舌ブログ 借金、自衛隊の虐待・自殺、記者クラブ、デタラメ行政を斬る


 この1ヵ月後の2011年5月、移転計画が突如発表されることになります。さいたま赤十字病院と小児医療センターを同居させて新都心につくるというものでした。小児医療センターを利用している子どもtたちの家族は寝耳に水で驚愕したという次第です。

 大量の墨塗り文書を前に、私は直感的に胡散臭さをかぎました。不開示に対して異議申し立てを行いましたが、ごく一部のものが出た以外は、ほとんど不開示のままでよいという結論でした。埼玉県情報公開条例に基づく手続きは、残るは訴訟しかありません。隠せば隠すほど見たくなってきます、裁判で徹底的に争って、目隠しを剥ぎ取りたいと思っています。

 患者家族のみなさんにもご支援いただいています。読者のみなさんにも応援いただけたらうれしいです。

 三宅勝久
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2012年

11月

11日

シンポジウム呼びかけ人 川岸恵子さんのブログより

2012年9月11日 (火)

小児医療センター

日曜日に県民活動センターで開催された

「こども医療シンポジウム」

県立小児医療センターの移転問題を考えるシンポジウムに

参加してきました。

ことり園に通ってくれている保護者の方がこの問題に

対して真剣に取り組んでいます。

当日は270名の方が参加しました。

この問題が多くの関心を集めていることを改めて知りました。

私のこどももすいぶんと小児医療センターのお世話になりました。

たくさんの荷物があっても小さな弟たちを連れて行っても

平面の駐車場がありフラットの病院は動きやすく

緑の多い地域にはとても癒されました。

新都心に移転となればたくさんの荷物と子どもを連れての電車通院は過酷です。

車でしか移動できない障害のある子を連れての通院は渋滞などを考えると

さらに厳しいものになるでしょう。

何を念頭にして社会形成していくべきかと考えたとき

どこまでも弱者に優しい街を創っていくことが

政治のあるべき姿だと思います。

そして大人の役割です。

2012年9月11日 (火) | |コメント (0)|トラックバック (0)

 

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2012年

11月

09日

代表のブログ

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2012年

3月

05日

TBSテレビホームページ 噂の現場 3月2日放映より

何故、小児病院が移転?!患者家族が猛反発!

県立小児治療医療センター移転問題
取材をはじめた当初「一分一秒でも早く小児医療センターへ着きたい」「渋滞のある場所への病院移転は子どもの命にかかわる」と家族の訴えが理解できなかったのです。
正直、家族のエゴ?と思ったほどです。しかし、取材を重ねると…「渋滞の不安」「環境の不安」「駐車場の不安」と切実な訴えの一つ一つが、全てが子どもの命にかかわるということが分かりました。
県立小児医療センターは、町の小児科では対応できない子どもの難病を診療する3次医療の病院なのです。
番組宛に届いた手紙には「新都心へ向かう渋滞の中、泣きながら運転するパパママを増やすことだけはお願いですからやめてください」という切実な思いが多数寄せられました。

取材中こんな話を聞きました。病院で知り合った友達の両親が通院に時間がかかるので、上尾から病院のある岩槻への引越しを考えていたそうです。その方の祖父の家が岩槻にあったため紹介したのですが、手続きをしている途中お子さんが亡くなってしまった。
「子どもが辛い思いをしていたら一秒でも早く病院に行きたい。どんな犠牲があっても側にいられるようにしたい」とお子さんを亡くしたお母さんが言っていたそうです。

今回取材を受けていただいたAさんは、東京から病院近くに引っ越しされ家族全員で頑張っています。同じような思いの方が20家族もいるのです。そういう人たちに対して、移転する理由を県はきちんと説明すべきです。出来なければ移転は行うべきではないと思う現場でした。
最後に取材を受けて頂いた患者家族会の皆様に、心よりお礼申し上げます。

(ディレクター 野崎高伸)

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2012年

2月

09日

11日説明会で提出する質問事項

家族会でのお話しや意見、掲示板やメッセージで寄せられた皆さんからの声を元に、11日の説明会で皆さんのお気持ちを一人でも多く届けるために本日以下にまとめた質問事項を病院へ提出します。

当日は県からの回答を待ってそれを踏まえて質問や意見交換ができたらと思います。また当日はお時間のある方は説明会終了後、家族会の顔合わせも兼ねて院内のスペースで少しお話しできませんか?1階発達棟受付前あたりで出来たらと考えています。是非ご参加ください。   

                              代表 藤田けい子

 

①駐車場は何台用意し、料金は?
現在よりも障害者スペースを増やして欲しい。また従来よりも間隔を広く取りベビーカーでの乗せ降ろしがしやすくして欲しい。また午前10時の段階で駐車場がいっぱいで路上駐車している車を多々見かけます。複数の受診を兼ね1日がかりで診察する人が多い中、駐車場がすぐ空くとは限らず現在地の駐車場より駐車台数が少なくなることは、考えられない。駐車場待ちでの渋滞が想像以上に心配です。認証システムを考えると前回お話があったが予算には組み込まれているのか?またその見積もりなどは出てるのか?初診患者や緊急で来院車はどのように識別するか?具体的にどのような認証システムをお考えか教えて欲しい。 

 

②エレベーターの設置台数とその規模は?
災害時のエレベーター内での医療行為対策は?(酸素や吸引など)

 

③廊下・トイレ・授乳室の広さは?
各階の障害者用トイレ・授乳室の設置を約束してください。廊下もリハビリにも使用しますので車椅子の往来が十分に出来る導線確保を望みます。

 

④高層化になるとのことですが避難誘導はどのように考えられているのか?

 

⑤駅のバリアフリー化や渋滞緩和(救急車優先道路)などの具体的なプランは?
現在設置されているエレベーターでは1台しか乗れません。ラッシュ時などは相当時間がかかってしまいます。救急車の搬送に時間がかかってしまうのは救える命も救えなくなるということです。渋滞緩和対策を是非聞かせてください。初診患者や緊急で来院車はどのように識別するか?具体的にどのような認証システムか教えて欲しい。 

 

⑥前回の説明会では岩槻支援学校に関しては今よりも良いものを作ると明言しましたが校庭はどうなるのでしょうか?校庭で自然に触れ美味し空気を吸うことも彼らにとってはよい刺激になるのです。移転してしまったら空気も景色も悪くなる上に校庭もないなんて酷いと思います。

 

⑦実際に建て替えをしながら運営している病院があるのになぜ移転しなければならないのか?
地盤が緩いので建て替えは難しいとの回答が前回ありましたが、専門家によるとさいたま市には今の日本の技術で建てられない地盤の地区はないうえに、居ながらの建て替えも無騒音・無振動で現在の技術では可能ということですし、近隣の田畑を買い上げたりがんセンター跡地への移転なら土地代がかかりません。安く済むし何も問題がないと思います。

 

⑧東部地区の医療は今後体制が変わり現在よりもむしろ充実すると発言がありましたが、病院に問い合わせると全く違う答えが返ってきました。急にはベット数は増えないし365日の受け入れもまだ難しい。24時間対応できるのは2次救急までとのこと。やはり3次は今まで通り小児医療センターへ送るということです。しかし小児医療センターが移転すれば今まで20分で搬送できたところが倍以上はかかるので心配だとの声もありました。また外科もないそうです。この現実についてはどのようにお考えですか?

 

⑨規模が縮小されればアセスメント外来などの特殊な科がなくなってしまうのでは?軽度の子は通えなくなるのでは?という不安の声が上がっています。外来が減ったり枠が減ったりはということはないのでしょうか?

 

⑩移転してしまった場合、医師や看護師さんの中には退職を決意されている方も多いと聞きました。医師や看護師の確保(確認)はきちんとされているのでしょうか?また医師や看護師はこの移転問題についてどのように考えてらっしゃるのでしょうか?現場の声をきちんと聞いて慎重に計画を進めて欲しいです。

 

⑪新都心移転は土地だけで100億との言われていますが、建て替えやがんセンター跡地での建設ではこの100億でも事足ります。建物の建設費では250~300億という税金が使われるとのことですがこの費用を他の福祉に役立てられないものでしょうか?税金の無駄使いなのではないでしょうか?

 

⑫周産期医療に力を入れるのはとても良いことだと思いますが、東部地区の子供たち入院通院している子供たちの命の危険まで冒してまで計画をなぜ進めなくてはならないのでしょうか?

 

⑬普通の子供病院が移転するのでなく重篤な患者、重度障害児の病院であるということを県はなぜもっと調査・理解しようとしないのでしょうか?現状を少しでもご存知ならばればこの計画がとても危険で無謀なものと知ることができます。駅からの利便性を喜ぶ人はこの病院へ定期的に通う方の中にはほとんどいらっしゃらないと思います。身体が不自由でなくても人混みでパニックや多動があり電車では通院できないるお子さんも多いのです。

 

⑭通院も命がけ、急変した時のために1分1秒でも早く病院へ連れて行きたいと近くに引越してこられた方が大勢います。新都心の渋滞はとても深刻です。これから生まれてくるハイリスクを抱えた赤ちゃんの命も大切です。でも今ある命も大切にしてほしいです。病院はいつくあっても良いのではないのでしょうか?現在地または近隣への存続を希望します。

 

⑮移転予定地の近くには大きな電波塔があると聞きました。ペースメーカーや医療機器への影響を心配されているお母さんもいらっしゃいます。問題ないのでしょうか?携帯電話も制限される場所もあるのに大きな電波塔による障害がないわけない!と不安です。

 

⑯雨風の強い日に電車で新都心まで行かれたお母さんが、ビル風がとても強くびしょ濡れになったそうです。歩行がゆっくりなお子さん、車いすの方はどう移動すればよいのでしょうか?やはり車での移動がしやすい場所への移転が好ましいと思います。

 

⑰商業施設のある場所に特殊な病院を建てることが事態が間違っているのではないでしょうか?生死を彷徨う大手術を行う横で楽しそうにしている人たち、入院患者の目にも窓から外の楽しそうな様子が見えてしまいます。患者や家族はどのように感じるのでしょうか?まだ障害を受け入れきれない産後間もないお母さんが、一生懸命に絞った母乳を持ってあの中を通わないといけないのは精神的に参ってしまうと思います。支援学校へ通うお子さんもあのラッシュの中は危険だと思います。退院後が一番外来が続きます。体調を気にかけなければいけない状況での空気の悪い混雑する場を通過しなければならないというのは不適切だと感じます。

                              以上

 

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2012年

2月

09日

1月24日家族会

ご報告が遅くなってしまいましたが1月24日に蓮田で家族会(準備会)が行われました。

雪が積もる足元の悪い中、大勢の方にご参加いただきまして感謝しております。

ありがとうございました!

 

今まで私たちが挙げてきました駐車場や渋滞問題のほかに、たくさんの問題点をご指摘いただき大変勉強になりました。

まず一つに患者家族だけでなく、地域の医療にも大きな影響があるということが分かりました。

岩槻特別支援学校での地域説明会では小児医療センターが移転後はこれから久喜と春日部の病院が救急車の受け入れが可能になるので逆に充実するとの発言があったのですが、実際は小児医療センターあっての受け入れ態勢であるし、外科がなかったりベットが足りなかったりと重篤な患者に対しては状態にもよりますが従来通りの受け入れ態勢だというのです! また正式に県の要請もなく、365日24時間と言うのは間違いだとも言われました。それに近づけるように努力はしていくつもりだが現状は難しいということでした。

また各市町村の救急車にも限りがあり、やはり小児の救急はまずは小児医療センターへ打診するのだそうでそれは移転してもなんら変わりないのだそうです。つまりは行きはサイレンを鳴らすので渋滞があってもそれなりに着けるが帰りは渋滞に巻き込まれての帰署となり、同時に何台も救急車が出払うことも多々あり救急車不在の時間が増えるということです。

 

二つにあの土地での建て替えが困難だということで移転の話が進んだということですが、今の日本の技術を持ってすれば埼玉県内には建てられない場所はほとんどなく、少なくともさいたま市にはないということ、居ながらの耐震は不可能との県の答えがありましたが『無騒音・無振動』での居ながらの建て替えも可能だそうです。 実際に駐車場や空き地などを利用し建て替えを行っている病院もあるそうです。

 

三つに新都心への移転には土地だけでも100億の税金がかかるということ。建物には250~300億ともいわれているそうでまさに税金の無駄遣いです!!

現在地での建て替えには2億もあれば可能だそうですし、近隣地のがんセンター跡地ならば土地代がないので建て替え費用だけで済み、高層にならないので建設費もそのぶん安く済みます。差額で最新の機材の購入や他の福祉に当てられないかなどの意見もありました。

 

私たちの税金を使い、東部地区から病院を取り上げてまでこの計画を進める意味はあるのでしょうか?母子周産期医療も必要です。でも東部地区にもこの病院が必要なのです。なぜ病院を減らす必要があるのでしょうか?

医師不足でもあり2つ病院を作るのは難しいし、NICUだけでなく総合的に小児を診れる環境を新都心に整えたいのだと県は言いました。ならばこの多額な税金を医師や看護師の育成に当てたらいかがでしょうか?医師や看護師不足には激務や見合わない賃金の問題もあると思います。様々な見直しをして埼玉県の医療の向上を強く望みます。

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2012年

1月

14日

さいたま新都心第8-1A街区整備イメージ

さいたま新都心第8-1A街区位置図
県立小児医療センターとさいたま赤十字の建設用予定地
image02.pdf
PDFファイル 696.6 KB
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2012年

1月

14日

毎日新聞より 初の移転計画検討委

小児医療センター・赤十字病院:初の移転計画検討委 病床数明示なく、疑問も /埼玉

毎日新聞 1月11日(水)11時48分配信

 子どもに高度医療を提供する「県立小児医療センター」(さいたま市岩槻区)と「さいたま赤十字病院」(同市中央区)を中央区のさいたま新都心地区へ移転する計画について、医療関係者らが話し合う検討委員会が10日、同市の県民健康センターで初めて開かれた。委員からは、病床数の具体的な数字が記されていないなど県の計画の曖昧さを指摘する声が相次いだ。
 初会合では、病床規模を話し合う予定だった。委員からは、県が目玉とする高度な周産期医療施設を新設すると、救急患者の増加につながると予想されることから、受け入れ態勢について引き続き検討が必要だという声もあった。
 委員会は金井忠男県医師会長を委員長に、小児医療に携わる東京大学医学部付属病院の岩中督教授や小児医療センターの中村譲病院長ら7人。2月までに3回の委員会を開き、土地利用計画や病院の具体的な計画などを話し合う。【西田真季子】

1月11日朝刊

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2012年

1月

09日

毎日新聞より私達の声が記載されました

県立小児医療センター:移転計画、地元保護者ら反発 移動距離長く『容体の急変が心配/埼玉

 

◇県病院局「周産期医療充実のため」

 

 重篤な症状の子どもに高度医療を提供するさいたま市岩槻区の「県立小児医療センター」(300床)を、中央区のさいたま新都心地区への移転する計画が揺れている。県は、出産前後の母子を対象にする周産期医療機能の併設などで新都心地区を新たな医療拠点とする方針だが、センターに子どもを通わせる地元保護者らを中心に「利用しにくくなる」として移転に反対の声が上がっている。【西田真季子】

 

 県が昨年12月17日に岩槻区で開いた説明会には住民約160人が参加した。計画ではセンターが南へ約10キロ移ることになる。蓮田市に住む女性(34)は、体調管理が欠かせない4歳の娘を、多い月には10回近くリハビリや検査に通わせている。「移動距離が長くなれば容体の急変が心配」と話す。

 

 他の母親たちからも「新都市周辺は慢性的な渋滞があり、介助が必要で車でしか移動できない子供たちの命にかかわる」などの声が上がった。高度医療を受けるため、通院できる場所に引っ越してきたという家族もいる。

 

 同月21日には、伊奈町に住む母親らが現在地での存続を求める約1万5000人分の署名を県病院局に提出。地域の住民や母親らでつくる「小児医療センターの存続を求める会」(佐藤猛会長)によると、さいたま、蓮田市などで計約5万人の署名が集まっているという。

 

 センターは県内で唯一の小児専門の高度医療病院として、83年に開設された。命に関わる重篤な症状をみる3次医療に加え、02年からは、より軽度な2次医療も受け持っている。

 

 県病院局は「県内の医療課題の一つとして、周産期医療の充実がある。新都心は交通の便が良く医師が集まりやすいなど、総合的に考え移転を決めた。今後もセンター利用者や地元住民への説明会を続けていきたい」としている。

 

 

 

 

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2011年

12月

16日

msn産経新聞・移転について議論されました

なぜ今ごろもめるの? さいたま新都心8-1A街区への2病院移転 説明不足か言いがかりか

2011.12.16 11:15
さいたま新都心への2病院移転計画について「県の説明は不十分」との不満が噴出した県議会。上田清司知事も答弁で動きの遅さは認めた=14日、県議会議場

さいたま新都心への2病院移転計画について「県の説明は不十分」との不満が噴出した県議会。上田清司知事も答弁で動きの遅さは認めた=14日、県議会議場

 埼玉県とさいたま市が共同で計画したさいたま新都心8-1A街区(同市中央区)にさいたま赤十字病院(同区)と県立小児医療センター(同市岩槻区)を移転、併設させる事業について、計画発表から半年を過ぎた今ごろになって県議会で批判の声が上がっている。「計画の進め方について議会や地元に対する県側の説明が不十分」というものだが、医療充実は県民の願いでもあるはずなのに、なぜこうなってしまったのか。(安岡一成)

 

 ●反対攻勢

 

「自民は不思議なことを言うなあ。じゃあ、なんで選挙で知事を応援したんだよ…」

 

 9月県議会最終日の10月14日、本会議のテレビ中継を横目に、ある県幹部がこうつぶやいた。

 議場で自民県議が行っていたのは、8-1A街区整備について、知事に県議会などと十分な議論をするよう求める決議案の賛成討論。しかし、その3週間前の9月22日、自民県議団の奥ノ木信夫団長は、7月の知事選で3選を果たした上田知事への議会代表あいさつで「この施設が完成すれば県民に大きな安心・安全を提供できる」と、計画に賛意を示していた。

 だが結局、決議案は賛成多数で可決。ここから議会の“攻勢”が始まった。

 11月25日には自民県議の一部が上田知事に対し、知事の肝いり政策を持ち出し「8-1A街区をエコタウン化すること」を求める要望書を提出。さらに12月県議会でも、12日の一般質問で沢田力氏(自民)が県の説明不足をただした。

 ●説明会も実施

 

6月2日、上田知事はさいたま市の清水勇人市長と市内で記者会見し、2病院の8-1A街区への移転計画を発表。知事選でも計画の実行を公約に掲げ、ほとんどの県議が上田知事を支援した。

 

 また、県は新都心の地権者に6、10、11月の計3回、地元の自治会長には10月に説明会を実施している。ただ、地元選出県議として説明会を聞いたという沢田氏によると、「6月の説明会は記者会見の内容を繰り返す程度。10月は住民から『民意不在』『絶対反対』との声も飛び交っていた」という。

 ●最初の食い違いが…

 

沢田氏によると、6月の知事、市長の会見の前には県から県議側に説明はなく、会見の翌日に資料が郵送されただけという。県の担当者は「構想段階の話だったので、県議への説明は資料郵送でよいと判断した。でもこれが尾を引いたかもしれない」と悔やむ。

 

 沢田氏は12日の一般質問で上田知事に説明不足を指摘したところ、知事は「(説明の)時間が遅いことは反省する。丁寧に謙虚に対応することでカバーしたい」と述べた。

 沢田氏は「病院建設が必要なことは分かっているが、結論ありきの進め方は許せない。今からでも遅くない。落ち着いた話し合いが必要だ」と話す。

 一方で、8-1A街区のエコタウン化を求めた議会の動きについて「病院移転を頓挫させるのが狙いなのでは」「やり過ぎ」との指摘もある。いま県議会に必要なのは、県民の利益を第一に考えた上での議論だ。

 

 

 

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